EPAとDHA

こんにちは、院長の伊藤です。
今回は管理栄養士としてのブログになります。
最後までお付き合い頂ければ幸いです。

◆血液をサラサラにする成分として知られているEPA（エイコサペンタエン酸）やDHA（ドコサヘキサエン酸）は、脳や心臓（心筋）、胎盤や精子、母乳に多く含まれる重要な成分でありながら体内では殆ど作ることはできず、食事などから摂る必要があります。

◆このEPAやDHAは青魚に多く含まれるのですが、酸化（劣化）しやすく、調理法によってもその油が煮汁に流れ出してしまう欠点があります。
因みに、煮物で10～30％、揚げ物で40～60％も減少してしてしまうので、煮汁も一緒に食べるとか、なるべく刺身を食べるとかの工夫も必要かと思います。

◆なかには魚が苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、その時は体内でEPAやDHAに変換されるα-リノレン酸を含むアマニ油やエゴマ油などもお勧めです。

◆１日の摂取量の目安ですが、EPAとDHAを合わせて1000mg/日以上が望ましいと言われております。具体的には焼き魚のサンマで約１尾、イワシで2尾、まぐろ刺身で4～5切れ、ブリ刺身で6～7切れです。味付イワシの缶詰でも4000ｍｇ含まれていますので煮汁も捨てずにいただきましょう。（缶詰には成分の表示がされていますので参考にしましょう）
また、現在はEPAやDHAのサプリメントも販売されていますので、選択肢の一案かと思います。

血管（動脈）はもともと弾力性があって丈夫な臓器ですが、食生活の変化（肉食＞魚）などにより血液中のコレステロールが溜まると血管が詰まったり傷ついたりして標題画像のような病気を引き起こしかねません。
血液・血管の健康のためにはEPAやDHAを積極的に摂ることが大切かと思います。